
看護師は、病気やけがをした患者さんの健康を支え、医療現場で重要な役割を担う仕事です。
将来の進路を考えている高校生や大学生の中には、「看護師になるには何をすればいいの?」「専門学校と大学のどちらに進学するべき?」「看護師の国家試験は難しい?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
看護師になるためには、法律で定められた教育課程を修了し、看護師国家試験に合格したうえで、看護師免許を取得する必要があります。
また、看護師を目指す進路には、看護専門学校や看護系大学など複数の選択肢があり、学校によって学習期間や取得できる資格が異なります。
この記事では、看護師になるための具体的な流れや進学先の違い、国家試験の概要、学生のうちから準備しておきたいことについて詳しく解説します。
看護師になるには?資格取得までの基本的な流れ
日本で看護師として働くためには、看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣から看護師免許を受ける必要があります。
看護師は国家資格であり、資格を持たない人が看護師として働くことはできません。
一般的に、高校卒業後に看護師を目指す場合は、看護専門学校や看護系大学などに進学します。
看護師になるまでの基本的な流れをまとめました。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 進路を決める | 看護専門学校や看護系大学などを選ぶ |
| 2. 入学試験を受ける | 学校ごとの入試に合格する |
| 3. 看護について学ぶ | 医学・看護学の基礎知識を習得する |
| 4. 臨地実習に参加する | 医療機関などで実践的に学ぶ |
| 5. 国家試験を受験する | 看護師国家試験に合格する |
| 6. 免許を取得する | 看護師免許の申請・登録を行う |
| 7. 就職する | 病院やクリニックなどで働く |
高校卒業後に3年制の看護専門学校へ進学した場合は、通常3年間の教育課程を修了して国家試験の受験資格を得ます。
一方、4年制の看護系大学では、通常4年間かけて看護に必要な知識や技術を学びます。
なお、中学校卒業後に5年一貫の看護師養成課程へ進むルートなどもあります。
また、すでに大学を卒業している方でも、看護師養成課程に進学することで看護師を目指せます。
看護師になるためには、進学先で必要な教育を受け、国家試験に合格し、免許を取得することが基本です。
看護専門学校と看護系大学の違いとは?学費や学習期間を比較
看護師を目指す高校生が悩みやすいのが、看護専門学校と看護系大学のどちらに進学するかという問題です。
どちらも所定の教育課程を修了することで、看護師国家試験の受験資格を得られます。
ただし、修業年限や学習内容、卒業時に得られる学位・称号などに違いがあります。
| 比較項目 | 看護専門学校 | 看護系大学 |
|---|---|---|
| 修業年限 | 一般的に3年間 | 一般的に4年間 |
| 学習内容 | 看護の専門知識・技術・実習 | 看護学・一般教養・研究など |
| 卒業時の資格等 | 条件を満たす課程では専門士の称号 | 学士の学位 |
| 国家試験 | 受験資格を取得可能 | 受験資格を取得可能 |
| 学費 | 学校によって異なる | 国公立・私立で大きく異なる |
| 進路の特徴 | 比較的短期間で就職を目指せる | 大学院進学なども視野に入れやすい |
看護専門学校の特徴は、一般的な3年制課程であれば、4年制大学より1年早く国家試験の受験資格を得られることです。
一方、看護系大学では、看護学だけでなく幅広い教養科目や研究に関する学習にも取り組みます。
また、大学によっては、保健師や助産師の国家試験受験資格につながる課程を設けている場合があります。ただし、選抜制であったり、大学院などで追加の教育が必要だったりするため、学校ごとに確認が必要です。
学費についても、専門学校だから必ず安いとは限りません。
国公立大学、私立大学、公立の看護専門学校、民間の看護専門学校などによって費用は異なります。
進学先を選ぶ際は、授業料だけでなく、入学金や実習費、教材費、通学費なども含めて比較しましょう。
進学先は学費だけで判断せず、学習内容や国家試験対策、卒業後の進路まで考えて選ぶことが大切です。

看護師国家試験は難しい?試験内容と勉強方法を解説
看護師として働くためには、看護師国家試験に合格する必要があります。
国家試験では、看護師として必要な医学・看護学の知識や、状況に応じた判断力などが問われます。
主な出題分野には、人体の構造と機能、疾病の成り立ち、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護論などがあります。
国家試験の合格率は実施年によって異なりますが、近年は全受験者の合格率がおおむね9割前後となる年が多くあります。
ただし、受験者の多くは看護師養成課程で専門教育を受けているため、合格率が高いからといって簡単な試験というわけではありません。
国家試験に向けた主な勉強方法を紹介します。
| 勉強方法 | ポイント |
|---|---|
| 過去問題を解く | 出題傾向や苦手分野を把握する |
| 教科書を復習する | 基礎知識を理解する |
| 模擬試験を受ける | 時間配分や実力を確認する |
| 苦手分野を重点的に学ぶ | 間違えた問題の原因を整理する |
| 学習計画を立てる | 無理のないペースで継続する |
特に重要なのは、問題の答えを暗記するだけでなく、なぜその答えになるのかを理解することです。
また、看護学校では国家試験対策の授業や模擬試験を実施している場合があります。
学校選びの際には、国家試験の合格実績や学習サポート体制についても確認するとよいでしょう。
国家試験に向けては、日頃の授業を大切にし、基礎知識を積み重ねながら計画的に勉強することが重要です。
高校生・大学生が看護師を目指すために準備しておきたいこと
看護師を目指す場合は、進学してから勉強を始めるだけでなく、高校生のうちから準備できることもあります。
まず大切なのは、看護師の仕事内容を正しく理解することです。
看護師は、医師の診療を補助するだけでなく、患者さんの健康状態を観察し、療養生活を支える役割も担っています。
また、患者さんや家族とのコミュニケーション、多職種との連携なども重要な仕事です。
看護師を目指す学生が準備しておきたいことをまとめました。
| 準備すること | 具体的な内容 |
|---|---|
| 学校の勉強 | 国語・数学・英語・理科などの基礎を学ぶ |
| 進路調査 | 看護専門学校や大学の情報を集める |
| 入試対策 | 志望校の試験科目を確認する |
| 職業理解 | 看護師の仕事内容や勤務環境を調べる |
| 学費の確認 | 授業料や奨学金制度を調べる |
| 志望理由の整理 | なぜ看護師になりたいのかを考える |
特に、看護学校の入学試験では、学力試験だけでなく面接や小論文が実施される場合があります。
面接では、「なぜ看護師になりたいのか」「どのような看護師を目指しているのか」などを質問されることもあります。
そのため、看護師を目指す理由を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
また、オープンキャンパスに参加すると、学校の設備や授業内容、実習について詳しく知ることができます。
社会人や大学生から看護師を目指す場合は、現在の学歴や生活状況に合った養成課程を探すことが大切です。
早い段階から進学先や仕事内容について調べることで、自分に合った進路を選びやすくなります。
まとめ
看護師になるためには、法律で定められた教育課程を修了し、看護師国家試験に合格したうえで、看護師免許を取得する必要があります。
高校卒業後の代表的な進路には、3年制の看護専門学校や4年制の看護系大学があります。
どちらの進路でも看護師を目指せますが、修業年限や学習内容、学費、卒業後の進路などに違いがあります。
また、看護師国家試験に合格するためには、専門知識を身につけ、計画的に勉強することが大切です。
これから看護師を目指す高校生や大学生は、学校の勉強に取り組みながら、看護師の仕事内容や進学先について情報を集めておきましょう。
看護師は、患者さんの健康や生活を支える専門職であり、病院だけでなく、クリニックや訪問看護ステーション、介護施設など、さまざまな場所で活躍できます。
自分に合った進路を選び、必要な知識や技術を身につけながら、看護師になるという目標に向けて一歩ずつ準備を進めていきましょう。
