
フラット35の金利が大幅上昇
2026年6月、住宅ローン「フラット35」の最低金利が3.21%となり、現行制度となった2017年以降で初めて3%を超えました。住宅金融支援機構によると、前月から0.5ポイント上昇しており、これは過去最大の上げ幅です。
フラット35は、契約時の金利が返済終了まで変わらない「全期間固定金利型住宅ローン」として知られています。将来の金利上昇を心配する必要がないため、多くの利用者から支持されてきました。
しかし、ここにきて急激な金利上昇が続いており、住宅購入を検討している人にとっては大きなニュースとなっています。
なぜフラット35の金利は上がっているのか
今回の金利上昇の背景には、「長期金利」の上昇があります。
フラット35は長期固定金利の商品であるため、日本国債の利回りなど長期金利の影響を受けやすい仕組みです。近年、日本銀行は超低金利政策を続けてきましたが、物価上昇や金融政策の見直しにより市場金利が徐々に上昇しています。
その結果、住宅ローンの固定金利も引き上げられ、フラット35の利用者が負担する金利も高くなっています。
2026年1月には初めて2%を超えましたが、その後も上昇が続き、わずか半年ほどで3%台に突入することとなりました。
住宅購入者への影響は大きい
金利が上昇すると、毎月の返済額や総返済額が増加します。
例えば、3,000万円を35年ローンで借りた場合、金利が1%違うだけでも総返済額は数百万円単位で変わることがあります。
現在はマンションや戸建て住宅の価格も高止まりしており、住宅購入者にとっては「住宅価格の上昇」と「住宅ローン金利の上昇」という二重の負担が発生しています。
そのため、
- 住宅購入を先送りする
- 予算を見直す
- 中古住宅も検討する
といった動きが今後増える可能性があります。
特に若い世代や子育て世帯にとっては、住宅購入計画を見直すきっかけになるかもしれません。

それでもフラット35が選ばれる理由
金利が上昇しているとはいえ、フラット35には依然として大きなメリットがあります。
最大の特徴は、返済終了まで金利が変わらない安心感です。
変動金利型住宅ローンは現在でも比較的低金利ですが、将来的に金利が上昇した場合は返済額が増えるリスクがあります。
一方でフラット35は契約時点で総返済額の見通しを立てやすく、家計管理がしやすいというメリットがあります。
実際に住宅金融支援機構によると、2026年1~3月の申請戸数は前年同期比44.6%増の1万5,205戸となっており、固定金利への需要は依然として高いことが分かります。
「多少金利が高くても将来の安心を優先したい」と考える人にとっては、有力な選択肢であり続けているのです。
住宅ローン選びはこれまで以上に重要な時代へ
今回のフラット35の3%超えは、日本の住宅ローン市場において大きな転換点といえるでしょう。
これまでの超低金利時代では、「とりあえず住宅ローンを組めばよい」という考え方もありました。しかし今後は、金利動向をしっかり確認し、自分のライフプランに合ったローンを選ぶことが重要になります。
固定金利と変動金利にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
- 将来の安心を重視するなら固定金利
- 当面の返済負担を抑えたいなら変動金利
という考え方もありますが、最終的には収入や家族構成、将来設計によって最適な選択は異なります。
住宅購入は人生で最も大きな買い物の一つです。金利上昇のニュースに焦るのではなく、情報を正しく理解し、自分に合った住宅ローンを選ぶことが大切ではないでしょうか。
【補足】
住宅ローンの審査や金利条件は金融機関によって異なります。住宅購入を検討している方は、複数の金融機関を比較し、固定金利・変動金利の両方を検討したうえで判断することをおすすめします。


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